乾燥の気になる冬や水仕事で繰り返す手荒れは、とくに手作業の多い方にとっては大敵です。保湿のためのクリームを塗っているけれどなかなか治らない、そんな方も多いのではないでしょうか。
そこで今回のビューティーコラムでは、ひどい手荒れにお悩みの方におすすめのハンドクリームをご紹介します。
手荒れの種類や原因ごとの選び方もお伝えしているので、自分がどのタイプなのかを知ったうえで、かさつきやひび割れのないなめらかな手指を取り戻しましょう。
手荒れは2種類!生活にひそむ原因とは
寒い季節や頻繁な水仕事、日常的なアルコール消毒で気になるのが手荒れ。ただの乾燥だろうと思って保湿クリームを塗るだけでは、改善はおろか、もしかすると深刻化してしまうかもしれません。
手荒れには段階や元々の性質による2種類の症状があり、改善するためにはそれぞれに合わせたケアが求められます。
手荒れケース⑴ひび・あかぎれなどを伴う乾燥型
肌表面を覆う皮脂膜や角層によって、外的刺激から肌を守り肌内部の水分をとどめる「バリア機能」。このバリア機能は本来肌に備わっているものです。しかし、水仕事などの手元の酷使や保湿ケアの怠りによって、バリア機能は徐々に衰えることがあります。
バリア機能がうまく働かずに肌内部の水分が奪われると、肌が乾燥して角質の柔軟性がなくなることに。
すると乾燥型の手荒れとなって、硬くなった角質に亀裂が入ってひび割れたり、症状が進むと痛みや出血を伴うあかぎれに発展したりもします。
手荒れケース⑵炎症による痒み・赤みを招く手湿疹型
バリア機能が低下して肌内部の水分が奪われるその先には、外部からのアレルゲンや刺激物質の侵入リスクが待ち構えています。
洗濯や食器洗いなど水仕事を頻繁に行う方やアレルギー体質の方に多いのが、この手湿疹タイプ。
肌に不適切な物質が入ることで炎症を起こし、皮膚がただれたり痒くなったり、かくことでジュクジュクとした汁が出てくることもあります。
―「手湿疹」は市販薬や受診を検討
炎症を伴う手湿疹は、残念ながら乾燥型のように保湿剤を塗り込むだけでは治りません。皮膚科を受診して薬を処方してもらうほか、薬局・ドラッグストアなどで購入できる市販薬もご活用してみては。
また、水仕事のときは必ず手袋を着用して、直接水や洗剤、汚れなどが手肌に付かないようにご注意ください。
手荒れならハンドクリーム!症状に合わせた選び方を
乾燥が原因の手荒れなら、ハンドクリームの使用がイチオシ。ただしどれでもいいというわけではなく、症状や状況に合わせたアイテム選びが手荒れ改善の近道です。
乾燥が際立つなら保湿成分を要チェック
乾燥でカサカサする手荒れには、たっぷりとしたうるおいをチャージできる保湿成分入りがおすすめです。
保湿成分には、水分を吸着・抱え込むグリセリンやコラーゲン、ヒアルロン酸などの水溶性成分と、水分を挟み込んで蒸発を抑えるセラミドやワセリン、スクワラン、シアバターなどの油溶性成分(=肌を柔軟にするエモリエント成分)の2タイプがあります。
ハンドクリームを選ぶときは、成分表に記載されている内容にも注目。これらの2種類がバランスよく入っていると、うるおいを閉じ込めつつしっかりとフタができ、保湿感が長く保たれるためよりGOODです。
ひび割れ・あかぎれにはビタミン系の成分入りを
乾燥から発展したひび割れ・あかぎれをケアしたい方は、皮膚のターンオーバーを促すビタミンC・Eが入っているものを選びましょう。
過酸化物質の発生を防ぐ役目を果たすほか、特にビタミンEは肌にハリやツヤをもたらす効果も期待できます。
加えて、肌のバリア機能低下が気になるのであれば、セラミドやアミノ酸配合のアイテムにも注目。繰り返す荒れで硬くなった角質やごわつき肌には、肌を柔軟にする働きを持つ尿素入りも要検討です。
ハンドクリームを塗るタイミングとは
手荒れを悪化させないためには、手洗い後に毎回ハンドクリームを塗ることが理想的。水仕事や手作業をした後に加え、乾燥が少しでも気になった時にはこまめに塗り直すことが重要です。
ただし、水に触れた後は、クリームを塗る前に付着した水分をきっちり拭き取っておくこと。また熱すぎるお湯はひび割れを、冷たすぎる水は乾燥を悪化させるため、ほどよい温度の水を使用することも大切です。
手を使わない就寝中は、ハンドクリームを塗ったあとにナイト手袋などをはめて保湿を徹底するのもおすすめですよ。
塗る量や塗り方も併せてチェック!
こまめな塗り直しだけでなく、ハンドクリームは塗る量や塗り方もポイントです。あまりに少ないと効果が薄く、せっかく習慣化していてももったいない結果に。
荒れた肌を必要以上に擦らないためにも、ハンドクリームはたっぷりと余裕のある量を手にとり、血行を促進するためにマッサージを兼ねて塗り広げていきましょう。
⑴手の甲にハンドクリームを適量出す
⑵両手の甲同士を合わせるように広範囲に広げる
⑶手の甲全体に行き渡ったら指1本1本をつまんで血行を促進しながら塗り込む
⑷塗り忘れやすい指の股や爪先にも丁寧にクリームを行き届ける
荒れがひどい場合や痛みを感じる場合は、無理のない力加減で塗ることをおすすめします。
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