年々暑さが増す夏は、一年のうちで最も肌トラブルが多いといわれる季節。さらにここ数年はマスクが手放せず、肌がつよいのに荒れてしまう方も多いのではないでしょうか。
マスクのなかに汗をかいてじっとり……。そんな夏は、マスクとの付き合い方が肌を左右するキーポイント。そこで今回のビューティーコラムでは、夏に美肌を保ちながらマスク生活をおくる方法をご紹介します。
夏のマスク生活、猛暑がさらなる肌ダメージを招く?
マスクをつけていると息苦しいだけでなく、「なんとなく湿っている」「体温がこもっている」と感じることはないでしょうか。
体感の通り、マスクの内部は外気よりもおよそ5℃ほど高くなります。つまり、30℃を超える猛暑日のマスク下にある肌は、高温で危険な状態にさらされることに。顔はもちろん、首やデコルテ付近の温度も上昇するといわれているのです。
肌の温度が上昇すると汗腺から汗が分泌され、また過酷な環境下にある肌を守ろうと、皮脂の分泌量が多くなります。
そのため、すぐにマスクをとってケアできない場合、マスク下ではべたつきやテカリが進行するだけでなく、放置すると雑菌が繁殖してニキビの原因になることも。
さらにマスクが肌にこすれて摩擦ダメージも起きやすく、肌のバリア機能が低下しやすいため、普段以上に適切なスキンケアが欠かせないのです。
ランゲルハンス細胞の機能低下にも注意
肌の免疫力に大きくかかわる「ランゲルハンス細胞」をご存じでしょうか。
ランゲルハンス細胞とは、ばい菌などの侵入物を有害かどうか判断したり、外部刺激を鎮静化したりする、いわば肌の監視役。健やかな肌を守るランゲルハンス細胞ですが、気温の上がる夏には十分機能しないと言われています。
というのも、ランゲルハンス細胞は肌表面の表皮層に存在し、紫外線に弱い特徴があるため。紫外線量の多い夏場はランゲルハンス細胞がダメージを受けやすく、外部刺激や有害物質をうまく処理できないため、肌のコンディションが乱れてしまうのです。
なお、ランゲルハンス細胞は加齢に伴い減少する細胞でもあるため、エイジングサインが気になる方はより丁寧に、夏の肌ダメージをケアするように心がけましょう。
夏のマスク生活を円滑にするメソッド
肌荒れやニキビなど、不快な夏の肌トラブルは適切な対処で健やかに保てます。夏でも快適な肌でいたい方は、次のマスク生活におけるメソッドを実践してみてください。
汗をかいたらすぐ拭ってお手入れ
蒸れたまま放置すると、雑菌が繁殖しやすい夏のマスク内部。汗をかいたらなるべく迅速なケアが必要です。
マスクに触れていた部分を中心に、しっかりと汗や皮脂をオフ。この時タオルやハンカチを少し濡らして、肌に優しく押し当てるようにしてください。自宅にいるときやすぐ帰宅できる場合は、シャワーを浴びて汗を流すのがおすすめです。
免疫力を高める食べ物を摂取
ゆらぎ肌の元になる免疫の低下は、食生活を見直すこともポイントです。
夏に積極的に取り入れたい栄養素は、免疫力に関わる腸を整える乳酸菌、免疫力を活性化させるビタミン・ミネラル類、そしてからだ作りに欠かせないタンパク質です。
トマトやかぼちゃなど、夏野菜はビタミンやミネラルが豊富。なかでもピーマンより抗酸化作用が高く、ビタミンCやβカロテンも多く含まれているのがパプリカです。
とくに赤のパプリカには、肌トラブルの元である活性酸素を除去する作用を持つ栄養素が含まれています。これらの栄養素が含まれる食材をバランスよく組み合わせて、毎日の食事を楽しみましょう。
お肌に負担をかけないスキンケア
スキンケアを夏モードに変更することも大切です。
マスクの付け外しでたびたびこすれる肌は敏感で、乾燥しやすくちょっとの刺激も荒れる原因になってしまいます。デリケートなお肌をこれ以上悪化させないため、スキンケアはなるべくシンプルなものがベストです。
パラベンや香料などの添加物のほか、刺激の強い成分の有無なども目安になるでしょう。
アイテム選びと同時に、スキンケアの方法にも注意が必要です。汗のケアと同様、肌に大きな負担をかけるお手入れはNG。クレンジングや洗顔は肌に摩擦が届かないようたっぷりの量を手に取り、化粧水や乳液も肌をこすらず、優しく浸透させるようにアプローチしましょう。
不快感を抑えるメイクアイテムを仕込む
マスク内での、テカリやべたつきなどの不快感。これらに対処するには、タオルでのケア以外に、メイク段階で肌を整えておくことも大切です。
皮脂くずれを防ぐベースアイテムや、サラッと快適な状態を保つフェイスパウダーなどの仕込みがカギに。
また紫外線に弱いランゲルハンス細胞を守るため、日焼け止めやUVカット機能付きのアイテムを上手に活用しましょう。
アンブリオリスのおすすめアイテム
■テカリ&乾燥知らずの夏肌に整える…「アンブリオリス イドラマットエマルジョン」
テカリと乾燥を同時にケアできる、夏の肌におすすめの保湿ジェルクリーム。アプリコットオイルをはじめとする天然由来成分90%配合で、余分な皮脂を吸収してさらりとした状態に整えます。
またグリセリンとビタミンE* がお肌にうるおいとハリをプラス。ジェルタイプのクリームなので、スッと溶け込んでフレッシュに仕上がります。
*: 酢酸トコフェロール
■肌トラブルを自然にカバーする「アンブリオリス イルミネーティングヴェールBB」
サマーメイクに取り入れたい、紫外線を防ぎながらサラサラ肌をキープするBBクリーム。
余分な皮脂を吸収するミネラルパウダー配合で、テカリや化粧崩れを防ぎます。爽やかな仕上がりと、ベルベットのような肌ざわりを叶えるジェルクリームタイプ。
毛穴や乾燥小じわ、色ムラなどを、ナチュラルにカバーしたい方におすすめです。