アンブリオリスはフランスのデルモコスメティックブランドです。1950年から多機能スキンケア製品の独自ノウハウを積み重ね、薬剤師からメイクアップアーティストまで皮膚の専門家に広く愛用されているシンプルな処方のアイテムを作り続けています。パリ郊外のイシー=レ=ムリノーに本社があるフランスのファミリーカンパニーであり、すべての製品がフランスで作られています。
デルモコスメティックのパイオニア
1950年、パリのサン・ルイ病院に勤めていた皮膚科医のトリコ氏による、敏感肌の患者のために、シンプルで誰もが使えるユニバーサルな処方の保湿クリームを作りたいという想いから、「アンブリオリス モイスチャークリーム (レ・クレーム・コンサントレ)」が誕生しました。
医療業界にアンブリオリス製品が評価され、皮膚科医によって処方されるようになりました。1955年には、アンブリオリス製品が医療専門家向けの医学辞典「ヴィダル」に掲載されるようになりました。
1970年代には、サン・ルイ病院の著名な皮膚科医でアンブリオリスのファンであったアロン=ブルネティエール氏が自発的に国際皮膚科学会でアンブリオリス製品を紹介しブランドのアンバサダーになりました。彼は、「私は効果的で安全な製品は一つしか知らない。それはアンブリオリス モイスチャークリーム(レ・クレーム・コンサントレ)だ」と、高く評価しました。
当時、他の多くのブランドと同様に、アンブリオリスが肌をなめらかにする(フランス語で“Lisse”) 特性があった動物由来の胚抽出物(フランス語で”Embryon“)を使用していました。このため、創業者が選んだ名前は「アンブリオリス(Embryo-lisse)」でした。しかし、それらの成分はすべて配合から取り除かれ、現在では同じスキンケア効果があり、肌をなめらかに整えてくれる植物由来のダイズタンパクに置き換えられています。
病院からバックステージへ
アロン=ブルネティエール氏が多くのVIPが通うロスチャイルド病院に着任し、ロスチャイルド家の女性たちや当時のセレブたちに「アンブリオリス モイスチャークリーム」を処方しました。そして、そのセレブがさらにアンブリオリス製品を自身のメイクアップアーティストに紹介し、メイクアップアーティストにも愛用されるようになりました。「アンブリオリス モイスチャークリーム」はモデルや女優の酷使された肌をはじめすべての肌タイプに使えて、そして化粧下地やクレンジングクリームとしてもマルチに使えることから、プロのメイクアップアーティストに広く愛用されています。
ブランドの復活
1997年、ナズーラとアラン・カサム=シュナイ夫妻がこの「眠れる美女」のようなブランドを目覚めさせるべく、研究所を引き継ぎました。アランは薬剤師、ナズーラは宝飾業界で活躍しながら化粧品への情熱を持っていました。二人の力を合わせてブランドを復活させ、彼らが大切にする価値観を守りました。それは、フランス製、家族経営の独立性、エコデザイン、合理的な消費、そして皮膚科用化粧品の専門知識です。
「アーティストシークレット」の開発
2010年、アンブリオリスは多くのメイクアップアーティストの美容の秘訣(アーティストシークレット)に辿り着きました。彼らの技や裏技からインスピレーションを得て、メイクアップアーティストと共同開発した「アーティストシークレット」ラインを展開しました。これは、スキンケアを取り入れたメイクアップ製品のラインで、誰にでも手に届くシンプルな美しさを提供します。目元をスッキリさせるスティック「アンブリオリス ラディアントアイ」、ケアもできるリップカラー「アンブリオリス コンフォートリップバーム」やまつ毛美容液「アンブリオリス ラッシュ&ブロウブースター」など、これらの製品はすべて、メイクアップアーティストのテクニックやアイデアから誕生しました。
「フレンチファーマシー」の代表的ブランドに
アンブリオリスは保湿、うるおい、保護といった肌の基本的なニーズに応える、独自のフォーミュレーション技術を持つ多機能スキンケアのスペシャリストです。薬剤師の推薦とメイクアップアーティストの支持を受け、アンブリオリス製品はヨーロッパ、アメリカ、アジア、オセアニア、北アフリカを含む50カ国以上で販売されています。世界では「アンブリオリス モイスチャークリーム」が8秒に1本*売れています。
*:2023年の売上データ(世界中・全サイズ)
100% メイド・イン・フランスのブランド
アンブリオリスはフランスの企業であり、本社はパリ郊外のイシー=レ=ムリノーにあります。すべての製品は、処方に応じて、ブルターニュや南フランスのさまざまな拠点で製造されています。
製品のエコデザイン
当初からアンブリオリスの最優先事項は、常に環境への影響を軽減することです。様々な使い方ができる多機能製品を通じて、より持続可能な消費を推進し、より自然でシンプルな処方を追求し、すべての肌に使える商品を提供しています。また、製品のパッケージはリサイクル可能な素材やリサイクル素材を採用しています。アンブリオリスは創業当初から、流行に関係なくチューブに無限にリサイクルできるアルミニウムを選んでいました。
2019年、ブランドは環境への影響をさらに軽減するために取り組みを加速させました:
•製品ラインナップの見直しと多くの処方の改良を行い、スキンケア製品には90~99%、メイクアップ製品には最低85%の自然由来成分を使用するようになりました。すべての新しい処方は、100%敏感肌にテストされております。
•パッケージの改善も進められ、チューブには可能な限り「伝統的な」アルミニウムが優先されます。非常に軽量で、酸化に対する高い保護性を持つアルミニウムは、アンブリオリスが選んだ素材で、無限にリサイクル可能です。
•配合との互換性の問題からプラスチックを使用する必要がある場合、使用されるプラスチックには最大100%の再生プラスチック(PCR)が含まれています。
•一部製品(アルミニウムチューブ)の輸送保護に不可欠なパッケージは、持続可能な管理をされた森林から調達された段ボール(FSCミックス)を使用しています。
•2024年9月以降、アンブリオリスはプラスチックボトルのエコデザインをさらに進め、「Prevented Ocean Plastic™(POP)」を選択します。これは、海洋に流入するのを防ぐために回収された、100%リサイクル可能で追跡可能な新しいタイプのプラスチックです。初めてPOPを採用する製品は「アンブリオリス ロザメリスローション」で、すぐに他に4つの製品にも順次導入されます。
*海岸から50km以内または河川沿いで回収されたプラスチック
アンブリオリスをサポートする専門家
1997年、薬学博士であり化粧品専門家のティエリー・クルトーが研究所に加わり、2017年まで製品開発を担当しました。現在も研究所の専門委員会に参加しています。
2016年には、オリビエ・ティソがスキンケアメイクアップアーティストとしてアンブリオリスに参加し、以降、新しいスキンケアやメイクアップ製品の開発に積極的に貢献しています。
2023年、メイクアップアーティストのルビー・マズエルがアンブリオリスのスキンケア専門家に加わりました。彼女は、ブランドコミュニティのアンバサダーとして活動しています。
同じく2023年、アンブリオリスはフェイシャルケアの専門家であるジャンヌ・カジミールと提携し、最適なスキンケアの手法を提案しています。